水のようにサラサラとしていて、じんわりとにじむように出るのが「良い汗」。
普段は汗をかきにくいのに、かくときはベタッと濃く、肌の上を流れるように
どっと出るのが「悪い汗」。
良い汗がかけると、体温調節がうまく働き、熱中症にもなりにくいのです。

良い汗をかくには?
◆有酸素運動をする
軽めの有酸素運動を習慣にして血行がよい状態を保っていると
ニオイにくい良い汗をかきやすくなります。
ウォーキングやサイクリング、水泳など、無理なく続けやすい運動を行ないましょう。
◆ストレスはこまめに発散
精神的なストレスは発汗の原因のひとつ。ニオイを強くする一因にもなります。
自分が好きなことをして過ごし、こまめなストレス発散を心がけましょう。

◆入浴直後のエアコンはNG
入浴後、エアコンで急激に体を冷やすと、せっかく開いた汗腺が
閉じてしまいます。タオルで水分を拭いたら、うちわや扇風機の風で
自然に体温を下げながら汗を蒸発させて、エアコンに当たるのは汗が
出なくなってからにしましょう。また、良い汗は適度な皮脂を含み
肌を保湿する働きがあります。
風呂上りの汗は、肌を潤わせる効果もあるのです。
汗のニオイ気になります!
◎動物性脂肪は控えめに
肉やバターなどに含まれる動物性脂肪は、皮脂腺やアポクリン腺のはたらきを活発に
して、ニオイの原因を作ってしまいます。バターの代わりにオリーブオイルを使う、
主菜の肉を減らし、卵や豆腐の副菜をつけるなどの工夫してみましょう。
◎汗の質をコントロール
食事は、血行を促進するショウガや、代謝を上げる酢などを取り入れると、良い汗が
かけるようになります。また、女性ホルモンには過剰な発汗を抑える働きがあるので
女性ホルモンに似た働きをもつイソフラボンを含む大豆製品を取ると、悪い汗を抑える
効果が期待できます。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンCを含む野菜や果物、ビタミンEを含むオリーブ
オイルや玄米などを取るとよいでしょう。
かいた汗はどうする!?
【冷やす】
外出先でなかなか汗が止まらない!という時は、手首や足の裏、ひざの裏を冷やすのが
おすすめ。血管を冷やすことで、皮ふ温が下がりやすくなります。
保冷剤をタオルなどにくるんで冷やす方法もあります。

【汗ふきシート】
ひんやりした感触を味わいながら、汗やベタつき、汚れやニオイ菌まで
拭き取ることができます。