寒さ対策をしながら換気する
コロナウイルスやインフルエンザの対策として「30分に1回換気」が効果的と言われています。これは、
・30分に1回窓を開けて空気を入れ替える
・常に少しずつ換気して30分で部屋の空気が入れ替わるようにする
どちらの方法でもOK。
しかし、人がいる部屋で窓を開けて換気をすると、冷たい外の空気が入って室温が急に下がり、体にも負担がかかります。
室温が下がらないように換気する技
◎2段階で換気する
冷たい空気を部屋に入れないようにするための方法が「2段階換気」です。
1)人がいない場所の窓を開けて外の空気(外気)を取り込む
2)建物の温度で外気を少し温めてから、部屋の中に外気を入れて換気する
マンションや一軒家なら、使っていない部屋や玄関、台所や寝室など、人がいない場所で窓を開けて
外のきれいな空気を取り込んでから、人がいる部屋に空気を入れます。会社なら「会議室や廊下」、
老人ホームなどの施設なら「廊下や共用スペース」などで、人がいない時間帯に窓を開けられる場所を探してみましょう。
◎換気扇を常に回す
家のキッチンや施設の共用スペースの換気扇を常に回しておくことでも、部屋の空気は換気できます。
この時に注意したいのが、せっかく暖房で温めた空気を外に流してしまわないこと。
温かい空気は部屋の上、天井の方にたまりますので、エアコンは温風の向きが下を向くように設定し、
温かい空気を床の方に届けるようにします。
◎部屋を暖かくしてから換気する
冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなります。
冬の朝や、外から帰ってきた場合には、まずエアコンの暖房を入れ、部屋が暖かくなってエアコンを 運転したまま窓を開けて
換気をしましょう。
暖房費も節約!
窓を開けた後も、昼間は窓からの日差しを取り入れて室内を暖め、夜は早めにカーテンを閉めて窓からの冷気を抑えることで
暖房効果が高まります。
部屋の温度が上がる前に窓を開けてしまうと、室温とエアコンの設定温度の差が広がり、エアコンにかかる負荷が大きくなって
しまうため、電気代があがる原因になります。起床時間や帰宅時間が分かっている場合には、エアコンのタイマー機能を
使ってあらかじめ部屋を暖めておくことが暖房費の節約にもつながります。