“病を生む”座りっぱなし
日本人は、1日に座っている時間が世界で最も長いそうで、その座り続ける時間が長いと体に深刻な影響を及ぼすことがわかってきました。
◇座りっぱなしが病気の原因になるわけ
座っている姿勢は立って動いている姿勢と比べ、体の大きな筋肉を動かす動作をしていません。体を動かすとさまざまな筋肉が動くため、血流が良くなります。血流が良くなると老廃物の停滞も防ぐことができます。
座っている姿勢は、これらの活動を抑えこんでいることになります。また、座ったまま仕事をしていると、脳をよく使うわりに血流が悪くなり、様々な神経に負担がかかります。
◇座りっぱなしが招く病気
座りっぱなしは代謝が悪くなるため肥満になりやすく、それが進むと糖尿病の危険が増します。また、血流促進が期待できないため心臓に負担がかかり、心筋梗塞など心臓疾患の可能性が増加するのです。他にも、下半身のむくみや肩こり、頭痛や精神疾患などの症状にもなりやすくなります。
◇座りっぱなしを解消する方法
最近はスタンディングデスクを使って仕事をするスタイルが流行りつつあります。
直立しているので体を動かしていない状態と似ていますが、スタンディングスタイルにするとこまめに体を動かしているせいか、座りっぱなしの時のような症状が激減します。
座った姿勢でかかとやつま先を起点に上げ下げする運動をしたり、30分~1時間くらいの間隔で積極的に席を立つようにするなど、座りっぱなしにならないようにしましょう。