体は水で動いている
水の働き
なにも食べなくても水さえあれば、一ヶ月は生きられるともいわれています。逆に、体内の水分が体重の60%以下になってしまうと起こる、脱水状態による生命の危機。
体を動かしてくれている大切な水の働きをおさらいしてみましょう。
●体温調節
水が蒸発する際に周りの温度を奪う性質を利用した発汗作用で体温調節。
●血液・体液の濃度調整
血液のおよそ8割は水分で、血液中の水分に栄養素が溶けることで全身に栄養を運んでいます。
水分が不足すると血液の濃度が高くなり、動脈硬化や脳出血の危険が高まります。
●酵素の活性化
体内には約3000種類もの酵素が働いており、唾液や胃液に含まれる消化酵素もその1つ。
酵素反応は水分のある場所で働くため、体内に水分が充分に足りていることが大切。
●ダイエットにも
体に水分が足りなくなると、筋肉で栄養素が燃えにくくなり、代謝が下がります。
軽い脱水状態になると基礎代謝が3%低下し、半年で体重が500gずつ増加します。
硬水?軟水?どっちがいいの?
水1リットルに溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの量を指標化したものが硬度で、日本では硬度100未満の水を一般的に軟水、100以上を硬水としています。
【軟水】
軟水は口当たりが良いので朝一番に飲めます。だしのうま味を引き出せるので和食に適し、お茶やコーヒーも美味しく仕上がります。
【硬水】
硬度300以上の硬水はスポーツ後のミネラル補給に。
硬水は豊富なミネラルが腸をほどよく刺激するので、便秘解消にもつながります。
注目の【炭酸水】
胃腸の血管を拡張して胃腸を整える作用もあり、炭酸ガスでお腹がふくれるためダイエットにも効果的。
飲み方
一日1.5リットルを目安にして、体を冷やさないように、できるだけ常温で飲む。こまめに飲む。
水素や酵素、食物繊維やミネラルなど、美容や健康に良い成分を加えた水もあります。
飲む時間帯や体の状況に合わせて水を選びましょう。
◆むくみは水分のとり過ぎではない
むくみは余分な水を排出できないのが原因。利尿作用の高い、スイカ・キュウリ・セロリ・トウガンなどの食材で体のいらない水分を排出する。
ビタミン、ミネラルが豊富な野菜の水分も活用しましょう。