「春眠暁を覚えず」のハズが・・・眠れない!

不眠

睡眠は体と心の休息
「あ~あ、良く眠れた」と思ったときには、すっきりと目覚めて爽快な朝を迎えられますよね。これは睡眠中に、体と心の疲れが完全に回復した証拠です。

睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。レム睡眠中は筋肉が緩むので「グッタリ眠っている状態」であり、ノンレム睡眠中は脳が休息しているので、さらに深く「グッスリ眠っている状態」と言えます。 脳にとっては、ノンレム睡眠は休息して回復する眠りであり、レム睡眠は休息と目覚めを橋渡しする眠りです。
休息中の脳の中では、老化の原因の1つである過酸化物質の分解が盛んに行われます。

つまり睡眠は、脳の解毒を行って脳細胞が死なないようにしている時間なのです。
またレム睡眠では、起きている間に新しく作られた神経細胞のネットワークの、試運転や点検・整備を行っています。

「寝る子は育つ」は本当!
心身ともに成長著しい子どもは、大人以上に睡眠が必要です。深い睡眠の時間帯に、成長ホルモンがたくさん分泌されます。成長ホルモンは、細胞の分裂や増殖を促したり、傷ついた組織を修復してくれます。

寝る子は育つ


さらに明け方近くには、副腎皮質ホルモンの血中濃度が高まります。このホルモンは、ストレスをやわらげてくれる働きと、体内でエネルギーを作り出す働きがあります。

不眠の4タイプ
・入眠障害……眠ろうと思って布団に入っても30分~1時間以上、眠れない状態
・中途覚醒……夜中に3回以上、目覚めてしまう状態
・早朝覚醒……朝、起きようと思った時刻の1時間以上前に目覚めてしまい、その後は眠れなくなってしまう状態
・熟眠障害……睡眠時間は十分なはずなのに眠りが浅く、目覚めたときに熟睡感がない状態
不眠にはいろいろな原因がありますが、自分で何とかできることは、生活習慣や睡眠環境です。
食生活を見直し、日中の活動量を増やして、寝室の環境を整えてみましょう。

良眠


快適な睡眠でいきいき健康生活
睡眠に問題があると、高血圧や心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病になるリスクが上昇することも、明らかになりました。

日中に行う適度な運動なら、夜の睡眠の質を向上してくれます。高齢者では、夕方の散歩なども効果的です。 寝る前にややぬるめのお風呂に入ると、リラックス効果が高まります。そして、いったん温まった体温が下がるときに眠気が強まるので、寝つきがよくなります。

2023年04月07日