冬も大切!「水分補給」

水分補給


『不感蒸泄』にご注意!
冬場の乾燥した環境では、皮膚や粘膜、呼吸するだけでも、水分が失われています。これは特に自覚がないので「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」と呼ばれます。

夏は暑くて汗をかき、喉がかわくことで水分補給をしますが、冬場は、日常的に生活するなかで、知らず知らずのうちに体から水分が失われる量が増えているのです。
不感蒸泄では塩分などはあまり失われないため、脱水予防としては、温かい白湯など、体を温めつつ水分を補える飲料が適しています。

こんな症状出ていませんか?
脱水症状のサイン
△手先などの皮膚がカサカサする
△口内が粘る
△体がだるくなりやる気や活力が低下する   
△めまいや立ちくらみが起こる

風邪、インフルエンザの予防に
風邪対策の王道であるうがい、手洗いに加えて「水分補給」も大事な予防策のひとつです。風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動し、湿度50%以上になると活動が急激に低下します。充分な水分を取ることで、喉や鼻の粘膜をうるおしてウイルスの侵入を防ぎ、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に出そうとしてくれます。
また、風邪をひいてしまったら発熱や食欲低下、下痢、嘔吐などの症状により体からの水分排出が多くなります。

高熱で大量の汗をかいたときや、感染症にかかって嘔吐や下痢の症状があるときは、水分と共にナトリウムやカリウム、ミネラルなどの電解質も失ってしまうため、水を大量に飲むだけでは適切な水分補給はできません。
電解質を含む経口補水液などの飲料で水分補給をすることが重要になります。

風邪


脳梗塞、心筋梗塞予防に
冬場には脳梗塞や心筋梗塞の発症が増えます。寒くなって血圧が上昇することは多く知られていますが、水分不足も気をつけておきたいことなのです。
水分摂取が少ないと、血液の粘度が上がり、いわゆる「ドロドロ」の状態となります。ドロドロ血液によって血管が詰まりやすくなり、結果として脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。

心筋梗塞


血管


★忘年会・新年会にも水分補給
忘年会や新年会など飲酒の回数も量も多くなる季節。アルコールには利尿作用があるため、飲みすぎると体は脱水状態となります。アルコールを飲んだら意識的に水分を補給して、脱水状態を防ぎましょう。
飲酒の合間に水分を取ると悪酔いもしないそうです。

2023年12月18日