塩分、糖分過多になっていませんか?

熱中症対策の水分補給は大事ですが、気がつかないうちに塩分・糖分を取り過ぎてしまうので注意が必要です。

塩分過多の危険
塩分が多く出る汗
激しい運動や屋外での労働などで、大量に汗をかいている場合は、水分ともに塩分が出てしまっていますので、塩分補給が必要になります。水分、塩分、電解質が含まれたスポーツドリンクや熱中症対策飲料水が適しています。

水分補給


塩分が少量の汗
日常生活での家事や、短時間の散歩中に出る少量の汗の場合、ほとんど塩分が出ていません。塩分の多い熱中症対策飲料水を水がわりに飲むことは、塩分過多になる危険があります。

血圧が高い人は特に注意する
厚労省のガイドラインでは、ナトリウム濃度として、飲料100mlあたり40~80mg含有する清涼飲料水であれば「熱中症対策」の名称を使用することができるとされています。
熱中症対策飲料水は、糖分はスポーツ飲料より少ないのですが、ナトリウム量がさらに多く含まれています。
そこに塩飴までとってしまうと塩分が多すぎる恐れがあります。

血圧


※熱中症対策飲料水は美味しくない
熱中症対策飲料水を予防のために飲む人が増えているようですが、熱中症の脱水症状を改善するために塩分が多く配合されているため、元気な時に飲むと、不味く感じるのが普通です。
その時は、まだ体が塩分を必要としていない状態で、もしも美味しく感じたら脱水状態になっていると言うことなのです。

糖分過多の危険
▽ペットボトル症候群
清涼飲料水やスポーツドリンク、糖分を多く含むジュースを多量摂取すると、血糖値が急激に上がり、更に喉が渇いてしまいます。
そしてどんどん清涼飲料水を飲んでしまい、糖分を多く摂り悪循環になってしまうことを「ペットボトル症候群」と呼び、糖尿病予備軍になる危険が高まります。

水分補給での注意


▽「甘酒」も要注意
「飲む点滴」とも言われ人気の甘酒ですが、砂糖が加えられていたり、糖質が多く含まれるものもありますので、糖尿病の方はくれぐれもご注意ください。

良いと言われるものを過信しすぎず、ご自身の症状を把握し、かかりつけ医に相談しておきましょう。

自分に合った睡眠・食事・運動をバランス良く続けることが大事です。

2023年07月21日